リポソーム

リポソーム (liposome) は細胞膜や生体膜を構成する両親媒性分子であるリン脂質からなる複合体である。活用の幅は広く、抗体を検出するバイオセンサーとして用いられたり、生体内部に様々な分子を導入するためのマイクロカプセルとして用いられたりする。

特にマイクロカプセルとしての役割は特に有用である。粒径は数10-数100 nmと極めて小さく、生体膜のモデルとしての活用に適しており、また、生体適合性や生分解性にも優れているため、抗がん剤や抗菌剤のような薬物や生理活性物質の理想的な運搬体として活発に研究されている。問題点として、静脈へ投与したリポソームが目的の組織や細胞に効果的に到達することなく、肝臓や脾臓等の細網内皮系に蓄積することがある点が挙げられるが、このような組織や細胞への到達性の改善研究が様々な角度から行われてきた。解決策のひとつには、特定抗原に結合する抗体を利用した免疫リポソームの活用がある。

免疫リポソームはリポソーム表面に特定の抗体を結合させたものであり、この抗体と抗原間における抗原抗体反応を利用して組織特異性を実現する。リポソームに抗体を結合させる方法の代表的なものとしては、ホスフアチジルエタノールアミンあるいはその構造的類似体等のアミン基を有するリン脂質内のアミノ基を用いて抗体とリポソーム表面に共有結合をさせる方法がある。

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